患者の死を看取る猫、オスカー

その不思議な猫の名前は、オスカー。オスカー君は、アメリカ、ロードアイランド州プロビデンスの養護・リハビリセンターで飼われている、2歳の雄猫です。一見すると目のくりくりした、普通のかわいいですが、オスカー君には、入院している末期患者さんのお別れの時間… つまり患者さんが亡くなられる時間を正確に予知できると言う、すごいチカラがあるのです。その不思議な力による的中は、もう、既に25例…!

オスカー君がこのホスピス病棟にやってきたのは、まだ子猫の時。この養護・リハビリセンターがオスカー君の里親となって、オスカー君は3階の、アルツハイマー病やパーキンソン病などの患者を受け持つ、認知症部門で育てられることになったのです。

ところがオスカー君がやって来て半年ほど経った頃、病棟に勤めるドーザ助教授が、オスカー君の不思議な行動に気付いたのです。それはなんと、オスカー君による「回診」。そう、オスカー君は医師や看護士のように、患者を「回診」して回っていたのです。オスカー君は次々と病室に入っては、患者さんををのぞき込んで、お鼻をひくひく…。そして次の患者さんのところへ行って、また同じように、お鼻をひくひく… させるのです。…と、とってもかわいい猫のお医者さんを演じているのですが、…もしオスカー君が他の患者のところへ行かず、その患者の横に丸まって眠ったら…? その患者に残された時間は、もうあまりない、ということ。看護師さんたちはすぐ、その患者の家族を呼び寄せ、牧師を手配するそうです。

「たくさんの患者さんご家族が、オスカー君のおかげで安らぎを得ています。みんな「死を予知できる猫、オスカー君」が愛する者に付き添ってくれることを、大変ありがたく思っているのです。」

と、ドーザ助教授。なぜオスカー君には、患者の死がわかるのか、その理由はわかっていませんが、オスカー君は患者に、最期を家族と過ごせるよう取り計らってくれる、ありがたいホスピス・キャットなのです。しかしなぜ、猫のオスカー君には教授もびっくりするほど正確に、予知できるのでしょうか?

これはただの推測ですが、オスカー君には人が亡くなるときの「臭い」というものが嗅ぎ分けられるのかもしれません。「ガンは種類によって、それぞれに固有の臭いを発している」として、犬にガンの臭いを嗅ぎわけるよう、訓練した人の話を聞いたことがあります。そして、「死臭」について、死臭とは人が亡くなった後、内臓などが体内に住む細菌などによって分解され、生じるものだそうですが、実は不思議なことに、死期が迫った(まだ生きている)人間からも漂うそうです。本当かどうかわかりませんが、もしそうなら、猫のオスカー君も、その臭いを嗅ぎ分けているのかもしれません。

「死を予知する猫」と聞いたら、ちょっと怖く感じる方もいるかもしれませんが、でもそのおかげで、最期はちゃんと、家族に看取ってもらえるんですよね。そう思うと本当に、「オスカー君ありがとう」です。オスカー君って、たぶん、とても純粋でやさしい子なんでしょうね。


参考 : 患者の死を予知する猫、オスカー君
      がんは「におい」でわかる!


タグ: 予知
posted by ganache | 猫の不思議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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